日本でも海外でもサッカーの試合に特殊効果の演出はかかせない?

サッカーの試合はエキサイトしやすく、海外ではしばしば暴動が発生するほどです。しかも海外の場合は特殊効果のほかに、観客が勝手に発煙筒を持ち込んで、点火させたりするのでかなり乱暴です。サッカーの試合は、海外ではお祭りみたいなものなのかもしれません。だから、暴動が起きるような、派手なパフォーマンスをする観客もいるのでしょう。その点、日本の観客は静かに試合を観戦するので、暴動が起きることはまずありません。これは国民性の違いですから、どちらが正しいという問題ではないでしょう。

ただ、日本の観客はおとなしく試合を見ているので、外国に比べると、いまひとつ盛り上がりに欠けるのも事実です。そこで、場内の雰囲気を盛り上げるために必要なのが、特殊効果です。近年、東京の国立競技場で行われたJリーグの試合では、競技場の屋根から花火を打ち上げ、上空には200機ものドローンを飛ばすという、驚きのパフォーマンスが披露されました。ドローンという最新鋭の機器を、しかも200機も使ってのパフォーマンスは、海外でもセンセーショナルに受け止められたようです。

多くのドローンを飛ばしてのパフォーマンスは、費用がかかるので、その後国内でも海外でも行われたという報道はありません。しかし、ドローンを使う特殊効果の有効性は実証されたので、今後はドローンによる演出が、サッカーの試合では当たり前になる可能性もあります。現在のところ、ドローンを使うと費用がかかり、しかもドローンを自在に操縦できる熟練者も少ないので、ドローンの使用がメジャーになるまでには、時間がかかるかもしれません。しかし、ドローンを使用した特殊効果は、サッカーだけでなく、あらゆるスポーツイベントに活用できるので、今後需要が高まっていくものと思われます。

サッカーに限らず、スポーツイベントを成功させるには、観客やテレビ視聴者の目を惹く演出をすることが大切です。その点、ドローンはまだ誕生してそれほど年数がたっていないので、ドローンを使ったパフォーマンスは、人々の注目を集めやすいので、今後は特殊効果の1つとして活用されるでしょう。しかし、サッカーの試合会場は広いので、特殊効果の仕掛けが難しいという問題があります。しかも、サッカーの試合は昼間に行われることが多いので、特殊効果の花形である光や炎による演出も、効果を発揮できません。サッカーの試合を盛り上げるためにも、ドローン以外に何か新しいアイテムが登場することが期待されます。