熱くない?焦げない?特殊効果演出用の火花ってどんなもの?
ステージパフォーマンスでたびたび目にすることのある炎や火花系の演出ですが、火を扱うとなると火事の心配が真っ先に思い浮かぶと思います。
大がかりな仕掛けになればなるほど火の規模も大きくなり、また配置によっては風で火が煽られてしまう危険もあるため、細心の注意が必要です。
そのため、火を使った演出に関しては、特殊効果のプロである私たちのような存在を頼っていただければと思います。
実際に火花を使用するとかっこよさが加わって、ステージ上の華やかさが全然違ってきますよね。
ここぞという瞬間の火花の登場は、熱くなっている会場を更に熱く照らしてくれます。
実際に火花をどのように作り出しているのかと言いますと、「スパークラ―」と呼ばれる機械装置があり、それはチタン合金粉末を本体の中で電磁波を用いて加熱し、空気圧で空中に向かって放出することで火薬を使用することなく点火して火が噴出されています。
例えば従来の“吹き出し花火”のような演出効果を表現することが出来ます。
火薬を使わないという部分で安全面はとても考慮されていますし、特殊効果の中でも比較的新しいものでもあります。
遠隔操作によって点火していくので、人が装置の近くまで行って点火してからその場をすぐ離れる・・・というような危険なことはありません。
周りの様子を見ながら、最適のタイミングでボタンを押せば良いだけなので、扱い方も楽です。
噴射時間の設定も可能ですので、あらゆる場面で役立ちます。
また、花火のようなものは一部、今でも実際に火を点けなくてはいけないものもあるかもしれませんが、イベント等ではまず使用されることは無いと思いますし、危険なのでおすすめは出来ません。
どんなに安全を期して作られた装置でも、使い方を間違えてしまうと事故の元です。
どんな会場で行い、どんな場所でどのように火花を使いたいのか、それによって使える特殊効果の内容も装置も変わってきます。
火花が散って周囲のものに点火して焦げてしまったり、演者や来客者が熱さにやられてしまったりするような設置の仕方は絶対にいたしませんのでご安心ください。
高さ調節や大きさの検討の他、お住まいの地域によっては劇場内や集会場の舞台客席での火花(花火)の使用が禁止されていることもあります。
使用できる場合も細かな制限が設けられていますので、演出上どうしても使いたい時には禁止行為を解除する申請も必要なので併せてご相談ください。