モータースポーツは野外の広い会場で行われるので、特殊効果を導入しにくいという難点があります。特殊効果の代表的なものは、煙や光、炎などですが、これらは狭い場所では有効でも、レーシングサーキットのような広い場所には不向きです。また、モータースポーツは昼間に行われることが多いので、光や炎を使った演出はまったく役に立ちません。そのため、モータースポーツには、レースクイーンが登場するような華やかさがあるのに、それ以上に盛り上げるための特殊効果が使えないのです。そのせいかどうかわかりませんが、現在ではモータースポーツは、以前と比べて下火になっています。

少し前までは、F1レースには熱狂的なファンが多かったのですが、今ではF1レースが開催されても、それほど話題になりません。モータースポーツが昔のような活気を取り戻すには、特殊効果の導入を検討するのも1つの方法です。しかし、前述しましたように、特殊効果の代表的な手法である煙や光、炎を使った演出は効果がありません。モータースポーツに使えそうな特殊効果を挙げるなら、ドローンを使った演出がおすすめです。空を埋め尽くすほどの、ドローンを使った演出を行えば、人目を惹くのはもちろん、話題性もあるのでSNSで拡散されることも期待できるでしょう。

一度下火になってしまった、モータースポーツを盛り返すためには、インパクトのある奇抜な演出が必要です。それには、ドローンを使った演出が打ってつけです。ドローンを使った特殊効果は、近年国立競技場で開催された、サッカーの試合以外に特に実績がありません。おそらく、コストの面で採用されにくいのだと思われますが、ドローンを使えば話題になることは間違いないので、モータースポーツ再興の起爆剤として、ぜひ検討してもらいたいものです。自動車メーカーなどが推進するプロジェクトに、「富士モータースポーツフォレスト」があります。

これは、国際サーキット「富士スピードウェイ」を中心に、モータースポーツ振興のために設立されたものです。ここには、国内有数のレーシングチームのガレージがあり、周辺にはホテルやㇾストラン、温泉施設も作られる予定なので、モータースポーツ文化の一大拠点となる場所です。このような施設であれば、レース会場とは違って屋内の施設ですから、さまざまな特殊効果の手法が、活用できるようになるでしょう。特殊効果は、アイデアしだいで大きく結果が変わります。既成概念にとらわれず、新たな手法を取り入れれば、話題づくりのきっかけとなります。