特効演出はアメリカンフットボールのファンイベントに必要?
アメリカンフットボールは、アメリカ人が熱狂するスポーツです。日本では、野球やサッカーに熱狂する人が多いのですが、アメリカのフットボールの人気は桁違いです。アメリカでは野球やサッカーは、アメリカンフットボールほどの人気はありません。それほどアメリカ人が熱狂する、アメリカンフットボールの中でも最高峰は、「Super Bow」と呼ばれるNFL(National Football League)の優勝決定戦です。オリンピックが、気候の穏やかな秋に行われず夏に行われるのは、アメリカのフットボールの、オフシーズンに合わせているからだと言われています。
もしオリンピックを秋に行うと、アメリカンフットボールの中継とぶつかって視聴率が取れないので、時期をずらしているわけです。このように、アメリカンフットボールは、オリンピックの開催日にも影響を与えるほどの存在なのです。Super Bowは、毎年2月上旬の日曜日に開催されており、スーパーボウル当日はスーパーボウルサンデー (Super Bowl Sunday)または、スーパーサンデーと呼ばれ、アメリカでは祝日のような扱いになっています。アメリカンフットボールでは、試合と試合の間の20分間に行われる、ハーフタイムショーも大きな話題となります。
なぜなら、ハーフタイムショーには、超大物のミュージシャンが出演するからです。登場するミュージシャンによっては、試合よりも視聴率が高くなることがあるほど注目されています。ハーフタイムショーのステージは、アメリカンフットボールの試合会場に作られますが、簡易的なステージとはいえ、特殊効果の装置が存分に配置された、ハイスペックなステージとなっています。ここで使われる特殊効果は、当然ながら通常の大物ミュージシャンのステージと、ほとんど変わりません。むしろ、それ以上のクオリティの特殊効果が、用意されることもあります。もちろん、特殊効果の花形である煙幕をはじめ、炎やレーザー光線などを駆使した、パフォーマンスが繰り広げられます。
1993年にマイケルジャクソンが出演して以来、ハーフタイムショーには、大物ミュージシャンが続々と出演するようになりました。ポールマッカートニー、エアロスミス、マドンナ、ビヨンセ、レディー・ガガ、マドンナなど、みんな世界的な一流ミュージシャンばかりです。このため、いつしかハーフタイムショーに出演することが、一流アーティストとしての証とまでいわれるようになりました。ちなみに、ハーフタイムショーの出演料は、初回のマイケル・ジャクソン以来全員ノーギャラだそうです。これはマイケルが出演料を受け取らなかったからですが、ミュージシャンにとってはノーギャラでも、出る価値があるということなのでしょう。