映像作品ならではの魅せる特殊効果で印象的なPVを作り出す!

PV(プロモーションビデオ)では、さまざまなジャンルの映像作品が作られます。ミュージシャンの楽曲のプロモーションから、企業の紹介や新商品の説明など、多種多様なPVが制作されています。このような映像作品は、ネットで流されたり、テレビで放映されることもあるので、目にすることも多いでしょう。どんなジャンルのPVであっても、多くの人に見てもらって販促につなげるのは同じです。そのため、PVには人目を惹く演出がいたるところに配置されています。

PVに活用される演出の中には、特殊効果も含まれています。最近ではCGを使った特殊効果も増えていますが、ステージや野外イベントのように、アナログな特殊効果も多く利用されています。特に、ミュージシャンの楽曲のプロモーションの場合は、特殊効果が活用されるケースが多いようです。通常でも、ミュージシャンが歌うステージでは、煙幕や閃光、レーザー光線などを使った演出が施されることが多いので、PVでも同様の手法が使われます。ロック系の楽曲の場合は、迫力のある映像にするために、ステージの全面や後方に煙幕用の鉄管を数多く配置して、煙幕と閃光を同時に焚いて見る人の目をくらませるような演出をします。

煙幕と閃光、レーザー光線などを同時に使うのは、インパクトのある映像を作るためです。見る人を飽きさせず最後まで見てもらうためには、人目を惹きつける演出が必要なのです。そして、そのために利用されるのが、特殊効果ということになります。ミュージシャンのPVには、閃光が使われるケースが多いのですが、発光する光には白光・紅光・緑光の3種類あります。この3つは色の違いのほかに、点火と同時に爆発音を伴うものと伴わないものがあります。使う光の色や爆発音の有無は、楽曲の種類やミュージシャンのイメージなどによって選択が可能です。

また、楽曲の種類によっては、インドアスパークラーが使われることも多いようです。これは、火薬を使わずにチタン粉を噴き上げて炎を作るもので、室内や狭い場所でも安全に使うことができます。花火のような炎を噴き上げますが、花火とは違って何度も噴射できるのもインドアスパークラーの特徴です。さらに効果を上げるには、フライヤーや点滅フライヤーを使います。これらをステージのあちこちに配置して、一斉に点火させると幻想的な演出が可能になります。発煙量が多いため、いつまでも煙が残って、照明やレーザーのビームを際立たせることができるのも、フライヤーのメリットと言えるでしょう。