人気の特効演出といえば煙!スポーツ現場ではどう演出する?
煙はスポーツ会場などでも、効果のある特効演出としてよく使われます。本物の煙も使われますが、喉や目が痛くなるなどの問題もあるので、特に室内やテレビスタジオなどでは、ドライアイスが用いられるケースも多いようです。ドライアイスは空気より比重が重いため、床を這うように広がっていきます。そのため、本物の煙ではないことがすぐにわかりますが、ファンを回してドライアイスの白煙に動きをつけると、幻想的な雰囲気を醸し出すことができます。
煙はドライアイス以外にも、いろんな薬品を使って作り出すことができます。煙を作り出す装置もさまざまですが、スモークマシーンがあれば煙を使った多くの演出が可能です。野外のステージやスポーツ大会などでは、発煙筒を使うことも多いようです。発煙筒を使うと、大量の白煙が一気に噴射されるので、キャラクターショーのヒーローの登場シーンなどにも使われます。また、格闘技などの選手の入場シーンや、コンサートで盛り上がった場面で一気に噴射させて、さらに興奮度をアップさせる効果もあります。
テレビでコンサートの中継を見ていても、楽曲の終わりにずらりと並んだ発煙筒から、一斉に白煙が噴射されるシーンは圧巻です。発煙筒を効果的に使うことによって、コンサートが目でも楽しめるようになります。キャラクターショーや格闘技の選手入場シーンには、CO2マシーンもよく使われます。CO2マシーンを使うと、大量の白煙を高く勢いよく噴射することができるので、コンサートやスポーツ大会のほか、多くのイベントで利用されています。CO2マシーンは炭酸ガスを噴出させるので、本物の煙は使わないため、屋内での使用も可能です。そのため、結婚披露宴などで、新郎新婦の入場シーンに使われることもあります。
CO2マシーンは手軽に扱えるので、使い勝手のよいアイテムと言えるでしょう。煙を使った特殊効果は、照明やレーザー光線の効果を高めるために、利用されることもあります。空間に漂うように煙を発生させ、そこに照明やレーザー光線を当てれば、幻想的な空間が生まれます。コンサートなどでは、曲の雰囲気によって煙の量を調節したり、照明やレーザーを変えることによって、さまざまな演出効果を得ることができます。使用する煙には、オイルベースとウォーターベースがあり、用途によって使い分けることが可能です。オイルベースの白煙は、映画の演出でも使用されることが多く、名作映画にもオイルベースの白煙を効果的に使ったシーンが、しばしば登場します。