マイナースポーツを特殊な視覚効果を使った演出で記憶に残す!
スポーツには、メジャーなスポーツのほかに、マイナーなスポーツもあります。マイナースポーツとは、競技人口の少ないスポーツと定義することができます。ただし、この定義はマイナースポーツを、正しく分類しているとは言い切れません。あくまでも、競技人口が少なければ、メジャーなスポーツとは言えないというだけのことです。ある程度の競技人口がいても、マイナーと呼ばれてしまうスポーツも存在します。それは、見た目が地味なスポーツです。
たとえば、卓球もその中に入るかもしれません。最近では、卓球の世界大会も数多く開催されるようになったので、メジャーなスポーツと見る人もいるかもしれませんが、卓球は地味に見えるので、マイナースポーツに分類する人もいるようです。このほかに、水泳の高飛び込みも、マイナースポーツに分類されやすいスポーツです。高飛び込みは、高い位置からプールに飛び込んで、できるだけ水をはねないことを競う競技なので、地味に見えてしまいます。しかも飛び込んだ本人は、どのくらい水がはねたのかさえわからないのですから、達成感の得られにくいスポーツとも言えるでしょう。
マイナーなスポーツは、格闘技の世界にも存在します。カポエイラという足技中心のブラジル発祥の格闘技は、競技人口の少なさからマイナースポーツと呼ばれています。また、セパタクローも、マイナースポーツに見られがちです。セパタクローは東南アジア発祥のスポーツで、コートの中央にバレーボールと同じようなネットを張り、敵味方に分かれてボールを相手コートに打ち込みます。その際に使っていい体の部位は頭と足だけで、手を使うと反則を取られてしまいます。ヘディングと足技だけで、相手コートにボールを蹴り込むのは難しいため、あまり普及しないのでマイナースポーツになってしまいました。
しかし、普及していないことや、競技人口が少ないことを根拠にマイナースポーツと位置付けると、イギリス貴族の間で行われてきた伝統あるクリケットも、マイナースポーツということになってしまいます。マイナースポーツを特殊効果で際立たせるには、屋内で行われるスポーツのほうが向いています。屋外では、特殊効果が使いにくいからです。屋内スポーツの代表的なものとして、卓球がありますが、卓球は特殊効果を駆使すればさまざまな演出が可能になります。
たとえば、スマッシュが決まった場面を、プロジェクターでスロー再生したり、サーブする際にボールに回転を与える場面をスローにするなど、肉眼では見えないシーンを映像で見せることもできます。セパタクローやクリケットにも、これと同様の手法が使えるので、試してみる価値はありそうです。