観客が盛り上がる特殊効果といえばキャノン砲がおすすめです。
観客を興奮させる特殊効果には、煙や光、炎を使ったものなどがあります。その中でも、観客を最高潮に盛り上げるのはキャノン砲でしょう。キャノン砲は金属製の筒でできたもので、筒内に仕込んだネタを、圧縮空気やガスを使って飛ばします。筒の中に仕込むのは、紙吹雪や紙テープなどが一般的ですが、基本的に筒に入るものなら何でも使えます。紙テープなら、一度に100~200本を噴射できる性能があるので、ステージに数台設置すればかなりの迫力があります。屋内で使用する場合は、会場の広さや高さを考慮して、入れるネタや空気圧などを調整しなければなりません。
屋外で使用する際は、風に影響されやすいので注意が必要です。当然ながら、噴射した紙吹雪や紙テープは回収しなければならないので、屋外の場合は後片付けまで考えて使用する必要があります。キャノン砲は、遠隔操作で制御可能で、同時に複数のキャノン砲を使用できます。テープを噴射する際に音を出す機能もあるので、使い方によってインパクトが変わります。キャノン砲は据え置き型が多いのですが、手持ちタイプもあるので、複数台用意して数人のスタッフが、それぞれ任意の方向に噴射することも可能です。
ステージ構成やイベントの内容によっては、据え置きのキャノン砲と手持ちタイプを併用して、バリエーションのある特殊効果を演出することもできます。また、紙吹雪以外にも、銀・金・赤メタル・青メタル・緑メタル・ピンクメタルなどを噴射できますが、これらを単色のみで使用したり、いくつかの色を混合して使うことも可能です。キャノン砲から、サッカーボールやスポンジボール、水なども飛ばすことができるので、アイデア次第でいろんな特殊効果が演出できます。通常、キャノン砲がよく使われるのは、コンサート会場です。
ロック調のアップテンポな曲の終わりに、複数のキャノン砲から一斉に、紙吹雪や紙テープを打ち出すような使い方をします。複数台のキャノン砲で打ち出すと、ステージ上が真っ白になるほどの量が噴射されるので、かなりインパクトがあります。キャノン砲は単独で使用する場合もありますが、スモークを焚いたりレーザー光線と一緒に使用すると、さらに効果的です。曲の雰囲気に合わせて、複数の特殊効果とともにキャノン砲を使うことによって、会場の雰囲気を盛り上げることができます。このように、キャノン砲はコンサートやイベントなどの特殊効果として、なくてはならないものとなっています。