これも使い勝手の良い特殊効果の一つです。地味に感じがちな霧を使ってイベントを盛り上げてみましょう。
液体窒素で作り出す霧。
液体窒素は本物の水霧を出すことが出来ます。
窒素は無毒で、空気を蒸発させて冷却させることで機能し、水を凝縮させることで霧を発生させます。
演出としてはテレビや舞台でも見かける地面の近くに霧が沈んでいるような感じになります。
酸欠の危険があるので換気をしながら使用し、素手で触るとけがをするので十分に気を付けてください。
ドライアイスで作る霧。
発泡スチロールや断熱容器に熱湯とドライアイスを加えることで、霧を出すことが出来ます。
こちらも霧は地面に沈んでいき、ファンを使って部屋全体に広げることが可能です。
お湯が冷めないように継ぎ足していくことで、霧の効果を維持することが出来ます。
部屋が涼しいほど多くの霧を発生させることが出来るので、温度を調節してみてください。
屋内スポーツの試合会場でもいかがでしょうか?
水蒸気霧はリアルです。
水蒸気霧は、例えるなら今大人気であるサウナ室で、熱くなった岩に水を注いだ時に出るものと似ています。
冷蔵庫のドアを開けた時にも霧が見えることがありますよね?あれと同じで、空気から水蒸気を凝縮することで発生しています。
多くのスモークマシンも何かしらの方法で水蒸気を使ってスモークを出しています。
このリアルさはテレビの再現VTRなどでもよく使われます。
用途に合わせて原料の選択を。
バレエの演出でも霧を使った神秘的で幻想的な場面作りは良く使われます。
舞台で霧を出す時に気を付けなくてはいけないのは、ステージが滑りやすくなってしまうことです。
テレビ収録でもダンサーや役者がケガをしないよう、滑りにくい原料を使用して霧を出す必要があります。
また、演技時間めいっぱい霧を出したい時にすぐ消えてしまっては困るので、その時には油性の原料を使用したり、反対にすぐに消したい時には水性を使用します。
霧とレーザーのコラボはクラブのような雰囲気に。
霧やスモークはレーザーや照明を綺麗に見せるために使用されることも多く、この2つを同時に使った演出は幻想的で、音楽も加われば屋内外どちらでもクラブにいるようなテンションで観客を盛り上がることが出来ます。
カウントダウンイベントやナイトプール、お酒を片手に大人が集まるような夜のイベントなら、より映えますね。
霧を使ってレーザーで空中文字を書く研究・・・?
先述した、霧によってレーザーがより目立つといった現象を利用し、空中に企業広告や案内板を浮かせて見せることが可能になるかもしれないと言われています。
テレビ業界は提供会社名をおしゃれに出せたら素敵ですよね。
現段階ならば、イベントロゴをレーザーで壁に映したり、パネルをネオンで囲んだりし、そこに霧を持ち合わせたらとても綺麗ではないでしょうか?
夏のイベントに最適です。
夏のスポーツイベントは涼しさを演出すると非常に喜ばれます。
昼でも夜でも楽しめる霧の現象に、光をプラスするととても綺麗な景色を作り出すことが出来ます。
レインボーに光らせて花火をイメージしたり、青色一色で海のように見せたり・・・メイン広場で霧と光のデジタルアートを施してみませんか?
ひんやりとした霧は、清涼感が溢れて話題性バッチリだと思います。
スポーツイベントの入り口に?
ミストが噴水のように出てくる装置がありますが、暑い日にサッカー等のスポーツイベントにオブジェのように置いてみるのがおすすめです。
ライトと組み合わせて美しい夜景を作ったり、植え込みにミストノズルを仕掛けて霧が立ち込める雰囲気を作ったり・・・
新しい景観作りにいかがでしょうか。
屋外冷却目的の装置を設置。
夏にアイスや飲料を宣伝するテレビ関係イベント等で冷却目的のミストを設置すれば、結果的にイベントイメージにもピッタリといった感じで、夏にこそ使える効果としておすすめです。
ミストが蒸散して気体に変わると、熱量を大気中から奪うことが出来るので、その場の温度を下げて涼しさを感じることが出来ます。
また、ドライミストと呼ばれる濡れないミストも使いやすいと思いますよ。
使用前に必ず事前準備を。
霧は大量に発生して部屋全体に広がっていくと、次第に火災報知器やガス警報器に反応してしまう恐れがあります。
舞台や屋内スポーツイベントの使用前には、必ずそれらの一時停止を忘れないようにしてください。
また、管轄の消防署や建物の管理者に確認してから実施するようお願いします。
ミストは演出から、冷却目的にまで幅広く活躍してくれます。
特に夏は涼しさのあるイベントの方が来場者も増えやすく、話題性も抜群だと思いますので、積極的に取り入れてみてください。