デジタルコントロール
効果の内容
各種タイムコードやDMXなどのデジタルインターフェイスを利用したハードの制御に積極的に取り組んでいます。「パイロデジタルフィールドコントローラー」を使用することで、MIDI・SMPTEタイムコードにリンクした花火の点火が可能となり、複雑なシーンの演出にも対応できます。また、ムービングジェットスモークの制御にはDMX調光卓を使用し、プログラミングによる効果を実現しています。各種スモークマシン、スノーマシン、ロースモーク、各種送風機の制御にもDMXを積極的に取り入れています。
DMX
DMXは照明の制御信号として一般的に使われていますが、特殊効果機器にも応用できます。スモークマシンやファンなどにも標準装備されているものが主流です。DMX卓を使用して、照明のシーン作りと同様に特殊効果機器のシーン作成を行うことで、シーンの再現が可能です。フェーダーによるリアルタイムのマニュアル操作にも対応できます。展示会などの自動再生用に照明プログラムの一部として加えることで、例えば、特定の時間にロースモークをボリューム50%で発煙させるなどの制御が可能です。また、DMXを使用すると1つの配線で複数の機器を制御できるため、セットアップの時間短縮が図れます。
パイロデジタルフィールドコントローラー
従来、花火の電気点火は1キッカケ(キュー)につき1配線、1スイッチという方式が基本でしたが、「パイロデジタルフィールドコントローラー」の技術により、これらの問題が解決されました。手動によるスイッチングに加えて、花火の組み合わせを本番直前に変更することも可能です。配線もDMXと同様に1系統で制御できるため、作業時間の短縮が図れます。スポーツイベントなどでは、転換時間を短縮できる利点があります。
最も大きなメリットは、時間軸ベースのプログラミングによる点火が可能になったことです。MIDIやSMPTEタイムコードに同期した花火の点火が可能となり、音響、照明、映像と完全にリンクした再生が行えます。これにより、手動では追いつかなかった複雑なスイッチングにも対応できます。花火だけの制御では内部クロックも利用でき、プランを忠実に実行できます。
まとめ
操作性能の向上により、より密度の高い演出が可能となりました。今後も独自の開発を進め、“特殊”な演出をご提供できるよう努めてまいります。